航路　（下） [ コニー・ウィリス ]のレビューは！？

50代 男性さん
よく聞いているラジを番組で紹介されたので購入しました。大変ボリュームのある本ですが、これから楽しみに読んでいきます。

30代 男性さん
上巻に引き続き、ネタバレのないようレビューさせていただきます。 臨死体験は、あの世との境などではなく、脳が起こす幻覚だとする主人公たちが、被験者に特殊な薬剤を投与して擬似的な臨死体験を作り出してその脳波を測定し、メカニズムを解明しようとするのが上巻。 下巻は、その謎の解明に向けて様々な点を結びつけていく過程と、大きな転換となる出来事が待ち構えています。 今までの出来事がどんな伏線になり、どんな予想外の結末が待ち構えているのかと、分厚い本を、それだけを楽しみに読みすすめました。 ところが、いつの間にか通り過ぎた特にとりとめもない結末が結果的に物語のオチであり、読み終えた時に「…で？」と言う言葉しか出ませんでした。 全体として会話も展開もとにかく冗長で、はっきり言って充分１冊にまとめられるような内容を引き伸ばしただけです。 これの何が絶賛に値するのか、私には全く理解できない物語でした。